一緒にいたいなら
しゅんすけさんのどこが好きで尊敬していたかって、いつもどんな状況でも一番大切なものは何かわかっていて一番大事な気持ちを見失わないところだった。イライラに任せてもういらないなんて絶対言わない人だった。
清水さんはそれが出来ない人だ。使いたくない労力を使ってまで誰かと一緒に居ようとは思わない人だ。放り投げてそのうち寂しくなっても諦めていく人だ。だから私がちゃんとしてなきゃいけない。好きならそういう人だからってちゃんとわかっていてあげなくちゃいけない。
一緒にいたいなら、私だけは一番大事な気持ちを見失わないようにしなくちゃいけない。
“ここだから”ということ
ここじゃなきゃできないことがある
近くにいないと気付けないことがある
してあげられないことがある
してもらえないことがある
まだまだこの場所を動きたくない
好きで、大事だから
大事にし合える場所にいたい
何かなあ
私の世界に必要なものは何だろう、いてほしい人は誰だろう、それを守る為にはどうしたらいいだろう。
行きたい場所は何処だろう、見てみたいものは何だろう。
49歳と26歳
清水さんが自由に動ける時間は長く見てもあと20年くらいで、
やりたいことがまだまだあるあの人は、
あと20年で何か絞り込んで集中してやりきりたい思いがあって、
だからこそ私に全てをかけてはいられないし、
つまり子供も作れない。
長い人生かけて命を注いでやってきた仕事と音楽があって
私だってそれらをやりきるための邪魔にはなりたくない。
どうしても自分の子供が欲しいんじゃない。
これは私が欲しかったものを持っていた、やりたかったことを経験した、前の家族に対する、清水さんに対する嫉妬だから。
だから、そこを取り払って
私は何がしたいのか考えたら
清水さんが清水さんの人生をやりきるために
隣にいて、安心したりリラックスしたりできる場所として、居続けたいと思った。
最後まで。
その気持ちは本物で、強い気持ちなんだけど
私はまだ未熟で、しかも不安病を抱えていて、
前の家族とは関わり続けなければいけないし、
過去のこと未来のこと考えて揺さぶられるような要因は周りにあふれていて、
そういう時に、強く強く一番大事な気持ちを見失わずに立っていられるか
自信がなくて
揺れて悲しくなってしんどくなることがあるかもしれない、その時に、そういうお前ならいらないと突き放されたら、きっと戻ってこれなくなる。
一緒にいたいと思ってる。
その為に強くなりたいと思ってる。
不安病を治すことは一人で頑張らなきゃいけないってこともわかってる。
でも清水さんも私と一緒にいたいと思ってくれてるなら
私と一緒にいることをすぐに諦めて
もういらないとか出て行ってくれとか言わないで欲しい。
一緒にいるために頑張ろうと思って欲しい。
お互いもう少し頑張ってみようか
俺も頑張るから
って言ってくれて嬉しかった。
きっと余計なことを考えずにその言葉を信じたらいいんだよね。
グダグダゆって保険をかけたがるのはやめて、信じたらいいんだよね。
どこかで
当たり前になってしまっていないだろうか
ちゃんと気付けているだろうか
感謝できているだろうか
大事にできているだろうか
求めてばかりいないで
自分から優しさや思いやりを
与えられているだろうか
こんなことも
こんなことも言ってくれて
こんなふうに思った
どれくらい
あとどれくらい一緒にいられるんだろう。
1年、3年、どれくらい。
気持ちは移りゆくものだから
約束なんて意味がないし、
心が一番大切だから
常識や情に縛られずに
気持ちの移りゆくままに身を任せたいし、
日々謙虚に、慈しみながら生きて、
離れるべき時が来るまで楽しくいたい。
楽しくさせたい。